この記事では、わたしが皮膚科で「酒さ」と診断されてから処方された薬剤の内容と症状の経過についてまとめたいと思います。
酒さ治療薬の処方内容と症状の経過
処方内容と症状変化を以下にまとめます。
処方内容はおくすり手帳に記録していますので、それをもとに書きたいと思います。
はじめての受診
はじめてこの皮膚科を受診したときのわたしの顔は、頬や鼻の辺りを中心に赤みやブツブツが症状として出ている状態でした。
問診でこれまでの経緯を先生に話しました。
先生は、わたしの顔を見るなり「酒さだと思う」と言って、ブツブツをピンセットのようなもので採取し、それを顕微鏡で観察。
「ニキビダニって知ってる?」と聞かれ、「聞いたことはあります」と答えました。
観察の結果、わたしのニキビダニは4匹確認できたそうです。
それは特別多いというわけではなかったみたいで、よくわからないけど少しほっとしたのを覚えています。
初診の流れはこのような感じで、薬を使って治療していくこととなりました。
- 白虎加人参湯エキス錠 1回4錠 1日3回毎食前 14日分
- プロトピック軟膏0.03%小児用 5g 1日2回顔に塗布
先生は抗菌薬を処方したいようでしたが、このときはわたしがまだ授乳中(卒乳間近でしたが)であったこともあり、このような処方内容になりました。
症状は、プロトピック軟膏を塗って7日ほど経った頃からブツブツが悪化。
プロトピック軟膏もステロイドと同じように酒さ様皮膚炎を起こす可能性があるといわれています。
しかし、その症状はステロイドのそれと比べるとずっと軽いものでした。
先生からは「プロトピックが効く人もいるから試してみてほしい」と言われていましたが、結局わたしの場合はダメだったみたいです。
漢方薬の白虎加人参湯は、赤みやほてりに対して処方されたようでしたが、効果のほどはよくわかりませんでした。
2回目の受診
- ミノサイクリン塩酸塩錠50㎎ 1回1錠 1日2回朝夕食後 21日分
- 荊芥連翹湯エキス顆粒 1回2.5g 1日3回毎食前 21日分
- 桂枝茯苓丸エキス顆粒 1回2.5g 1日3回毎食前 21日分
- メトロニダゾール軟膏(院内製剤) 1日1~2回 顔に塗布
卒乳したので、抗菌薬であるミノサイクリンを服用できるようになりました。
先生からは「抗菌薬で頭痛やめまいがあったら中止していいからね」と指示を受けました。
ミノサイクリンは頭痛やめまいの副作用が出やすいとのこと。
そして漢方薬も変更すると言われ、2種類に。
前回処方の漢方薬は「効果なし」と判断されたのかな?と思います。
荊芥連翹湯はブツブツに対して、桂枝茯苓丸は赤みやほてりに対して処方されているようでした。
わたしは慢性的に鼻炎があったり扁桃腺が弱かったり、このときはむくみも気になっていました。
そういった体質からこれらの漢方薬が選択されました。
さらに、こちらの先生のブログで紹介されていたメトロニダゾールの外用剤も試してみたいと思っていたので、お願いして処方してもらいました。
メトロニダゾールの外用剤であるロゼックスゲル0.75%は、日本では「がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減」の適応しかないので、酒さに対して使用する場合は保険適応外になります。
そのため、院内で調合された軟膏を自費で購入することになりました。
クリニックによっては、ロゼックスゲルを自費で処方という場合もあるようです。
3回目の受診
- ミノサイクリン塩酸塩錠50㎎ 1回1錠 1日2回朝夕食後 28日分
- 荊芥連翹湯エキス顆粒 1回2.5g 1日3回毎食前 28日分
- 桂枝茯苓丸エキス顆粒 1回2.5g 1日3回毎食前 28日分
- メトロニダゾール軟膏(院内製剤) 1日1~2回 顔に塗布
- アゼライン酸クリーム(化粧品) 1日1~2回 顔に塗布
ミノサイクリンを服用して1か月経った頃からブツブツに改善がみられました。
しかし、赤みはまだ気になるかなぁという感じ。
このときの診察時に、アゼライン酸を試してみたいと先生にお願いしてみました。
アゼライン酸は酒さの赤みに効果がありそうだということを事前に調べていたので、試してみたい気持ちがありました。
ただ、日本ではアゼライン酸は医薬品として認可されていないので、クリニック専用のアゼライン酸含有化粧品の「ロート製薬 DRX AZAクリア」を使用することになります。
メトロニダゾール軟膏は塗ると白くなってしまうので、仕事の日など朝は塗らず夜だけにしていました。
4回目の受診
- 荊芥連翹湯エキス顆粒 1回2.5g 1日3回毎食前 60日分
- 桂枝茯苓丸エキス顆粒 1回2.5g 1日3回毎食前 60日分
- メトロニダゾール軟膏(院内製剤) 1日1~2回 顔に塗布
- アゼライン酸クリーム(化粧品) 1日1~2回 顔に塗布
ブツブツも改善していたので、ミノサイクリンは服用終了となりました。
アゼライン酸クリームは、赤みに効いているような感じがしましたが、塗るとピリピリ…
でも、その刺激感は我慢できないほどではなかったのでそのまま継続することに。
仕事や外出する予定のある日の朝はアゼライン酸クリームだけ、夜はアゼライン酸クリームを塗ってからメトロニダゾール軟膏を塗っていました。
5回目の受診
- 桂枝茯苓丸エキス顆粒 1回2.5g 1日3回毎食前 60日分
- アゼライン酸クリーム(化粧品) 1日1~2回 顔に塗布
先生から「ブツブツもなくなったから荊芥連翹湯はもう飲まなくていいと思う」と言われ、漢方薬は桂枝茯苓丸だけを継続することに。
この頃になると症状はかなり状態がよくなっていたので、少し塗りにくいメトロニダゾール軟膏は中止し、アゼライン酸クリームのみ1日2回塗るようにしました。
最終的に処方はこの内容に落ち着き、その後はずっとこの内容で継続していきました。
その他の治療法について
治療法は、内服や外用剤以外にも「レーザー治療」があると先生に教えてもらいました。
先生の説明では「血管をレーザーでたたく」ということで、赤みに対して効果があるようでした。
施術時には輪ゴムではじかれる程度の痛みがあると言われました。
アンチエイジングの効果も期待できるそうなので、やりたいなぁ!やってみようかなぁ?…と、しばらく悩みました。
しかし、このレーザー治療は「自費」になります。
おそらく1回の治療にかかる費用は1万円程度だろうと思います。
結局、費用のことも考えて、こちらの治療は受けませんでした。
治療の結果
2016年7月から皮膚科に通院し治療を受けること約1年。
結果、ブツブツもなくなり赤みも落ち着いていったのです。
そして、最後となる診察のときに先生から…
「普通の人でもこのくらいの人いるよ。メイクすれば全然気にならない程度だよ。」
やっぱりね。
なんとなく気づいていたけど…
この頬のうっすらとした赤みは消えないのね…
このままこの治療を続けてもこれ以上よくなることはないんだと思えてきてしまい、それまでは真面目に通院していたのですが、だんだんと受診しなくなっていきました。
やがて手持ちの薬も終わって、結局そのまま…
わたしの酒さの治療はこのような形で中断することになったのです。
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